6月3日は、「測量の日」とのことである。
これにちなみ、年に1度の日本水準原点標庫の公開が5月22日に行われた。
有楽町線の桜田門駅から地上に出ると、前日までの激しい雨が通り過ぎ、快晴。
陽の光と昨日までの雨で、半蔵濠の向こう岸の皇居の5月の木々の緑が一層濃く見える。
桜田門駅から国会議事堂に向かって歩くと少しだけ登り坂になっている。
住居表示が千代田区永田町1丁目1とあり、如何にも重要な場所であるという印象を受ける。


多くの人が見学に来ていた。
学生のグループもいくつかある。
大学の授業の一環なのかも知れない。
私は半休を取得しての参加であった。


標庫の公開は、こんな感じ。


日本水準原点標庫がある国家前庭は、明治の時代、陸軍省参謀本部があったとのこと。
国土地理院の前身の一部は、この陸軍参謀本部の一部局であったらしい。
つまり、ここは国土地理院の前身の一部があった敷地の中だったということ。


(菊の紋章と大日本帝国の文字) (水準原点の古い字体)
ここ、国会前庭には、一等水準点が6か所ある。
うち一つは水準原点。
基準水準点丙(路線番号057900)もハンドホールが開けられいる。


基準水準点丁(路線番号058300)は、ハンドホールではなく、いい感じの柱石である。


基準水準点戊(路線番号058400)は、植栽の中にある。


基準水準点甲(路線番号511)は、公園のほぼ中央にある。
基準水準点乙(路線番号057800)は、標庫の影に隠れてひっそり感が。
色々な一等水準点を展示する、博物館のような場所であった。
二等水準点が一つ。これは電子基準点が兼ねている。


日本水準原点と一等水準点
(千代田区永田町1丁目1 国会前庭)
訪問日:2019年5月22日