今回は、三等三角点「久我原」と「大森」を探した。
三等三角点「大森」
残念ながら、「大森」は見つけられなかった。
大森駅の西口を出て、南に行く商店街を進む。
線路に沿って連なっている商店街から、台地の上、坂を登る。
商店街の標高は、5m前後。
また、坂を登る。
三等三角点「大森」の標高は、22.6m。
15m以上も登ったことになる。自転車を漕ぐふくらはぎが泣く。
しかし、三角点らしきものは無かった。
基準点成果等閲覧サービスの地図とにらめっこして探しても無い。
お母さんと小学校にも行ってない男の子が通り過ぎる。
男の子が
「今日は、夏だね。」
お母さんが、
「ほんと。雲も夏の雲ね。」
と返す。何と、品のいい親子。
諦めて、次に行こう。
三等三角点「久我原」を目指して!
坂を下りる。
環七を横切りる。
また坂を登る。
そして、下りる。
第二京浜を横切る。
池上大門寺のそばを抜け、吞川を渡る。
また、坂を登る。
お寺の後ろの小高い神社の境内に、三等三角点「久我原」はあるはず。
神社への階段を登る。
神社があった。
そして、正面の右に、標石と保護石があった。
明治35年(1902年)に設置され、100年以上もこの境内に在り続けている。
開発による亡失も多くある中で、珍しいとのこと。
触れることも出来る。
吞川あたりの標高が6mくらいなのに、ここも
19.5mとやはりここも台地の上にある。
近くの三角点との位置関係!
ここは、「大森」と一等三角点「上沼部」から測量したらしい。
三等三角点「久我原」「大森」と一等三角点「上沼部」の位置関係
大田区に伸びる、いくつもの舌状台地。
その上に、大門寺や三角点がある。
三等三角点「久我原」の位置
三等三角点「大森」の位置
周辺の三角点は、現在ではお互いを見ることは叶わない。
設置された当時は、お互いを確認することが出来たかと思うと、どのような景色が広がっていたのかと想像を巡らした。
このWebページで使用している地図は、国土地理院の地理空間情報ライブラリーからの地理院地図を加工したものであ。なお、以下の承認も受けている。
三等三角点「久我原」
訪問日:2019.6.16(日)
どくしゃ