用賀にある三等三角点 「用賀」
その屋上に三等三角点「用賀」が設置されている。
屋上にあることから、その実際を見ることは叶わない。
(桜町高等学校の遠景)
(中央の木の奥あたりの校舎の屋上に三角点は設置されている。)
国土地理院の基準点等成果閲覧サービスに掲載されている三角点は以下のとおり。
谷沢川と九品寺川の河川争奪戦
三等三角点「用賀」のある桜町高等学校は高台にある。
北東側は深沢で谷になっている。
南側は、上野毛あたりで、やはり谷である。
深沢は、呑川の本流の上流となっている。
等々力渓谷を形成しながら成長していた川。
その川は、地下水など水源としていたが、川の最上流が少しずつ削られ、伸びていく。
結果、これが大昔の九品寺川にぶつかった。
用賀あたりから上野毛を流れて来た水は、これにより、等々力渓谷を流れることとなる。
九品寺川は、水を断たれた。
別な言い方をすれば、谷沢川は、九品寺川の上流を乗っ取りした。
専門用語で。「谷頭浸食(こくとうしんしょく)」と言うらしい。
川の争奪戦の結果が現在の河川や暗渠上の緑道となっている。
何とも不思議な話しである。
ちなみに、この谷沢川も流域の都市化により水量が減少し、現在は仙川からの水をもらい受けているとのことである。
このWebページで使用している地図は、国土地理院の地理空間情報ライブラリーからの地理院地図を加工したものであ。なお、以下の承認も受けている。
この地図は国土地理院長の承認を得て、同院発行の地理院タイル(数値地図2500(土地条件))、地理院タイル(数値地図5000(土地利用))及び地理院タイル(土地利用図)を複製したものである。(承認番号 令元情複、第197号)
三等三角点 「用賀」
世田谷区用賀2-4 都立桜町高等学校 校舎屋上
訪問日:2019年7月18日(木)