善福寺川巡り②

善福寺川を巡るの2回目。

今回は、③と④の部分。

 

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bullbull-musao.hatenablog.com

 

 

環八通りを抜けて

 

スポーツ施設などもある広い和田堀公園を抜けると、善福寺川は、急激に変化する。

善福寺川の両岸が住宅街に変化する。

それまでの両岸が公園スペースとなっていたが、川岸の道路の脇がすぐに住宅となっている。


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 (杉並区荻窪1丁目)

 

さらに進むと、その両岸の道路も狭くなっていく。

自転車で走るには、迷惑をかけてしまうほど。

人が一人、行き交うのがやっとというくらいである。


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荻窪2丁目)

 

多分、このあたりは都市化が早くから進んだエリアだったのだろう。

 

さらに、進む。

狭い両岸の道路さえ消えてしまうところもある。

そして、前方に環八通り


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荻窪5丁目から環八通りを望む)

 

善福寺川だけが環八通りの下を抜ける。

近くの交差点まで周り、環八通りを渡り、善福寺川に戻る。

すると、すぐに中央線を抜けることになる。

善福寺川は、北西に進路を変えて、中央線の下を抜けていく。

 

中央線は、引っ切り無しに行き交う。

その下を善福寺川が抜けて行くのである。


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(南荻窪3丁目から中央線を望む)

 

中央線を抜けて

 

引き続き、両岸は住宅街である。

このあたりから、川に草が多く見えるようになった。

葦なのだろうか。

 


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 (上荻3丁目)

 

さらに進むと、片方の道路が急に広くなった。

道路の上には、ゴルフ練習場と思われるものが見える。

このあたりは、台地が善福寺川に迫って来ていた。

住宅も作れないくらいだったので、道路が広くされたのだろうか、などと考えて進む。


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(上流からの写真、上荻4丁目)

 

さらに上流に進むと、また、住宅が善福寺川に迫ってきた。

川は葦原みたいになっている。

昔、田園であった頃は、このような姿だったのだろうか。


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(善福寺1丁目)
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(善福寺1丁目)

 

そして、いよいよ、水源の善福寺公園にたどり着いた。

緑の大きな塊の中に川が吸い込まれいく。

川の流れは逆であるが。


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(善福寺2丁目から善福寺公園を)
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 (善福寺公園から善福寺川への流れ出し)

 

善福寺公園

 

公園には、上の池と下の池の2つの池がある。

両方池も大きい。

公園も広く、散歩する人、遊ぶ子供達など多くの人の憩いの場となっている。

 

まずは、下の池。


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(下の池  蓮子が水面に浮かぶ)
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 (下の池)
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 (下の池)

 そして、上の池から下の池を結ぶ小川。


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下の池から小川沿いに行くと、上の池の間に道路が走っていた。

その道路を渡って行くと上の池。

上の池は、ボート乗り場もあり、本当に広い。

子供の嬉々とした声も聞こえる。


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(上の池) 
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(上の池)
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 (上の池)

 

善福寺池は、湧水から出来ていたらしい。

武蔵野三大湧水池の一つで相当な湧水量を誇っていたとのことである。

江戸時代は、神田川からの神田川上水の一部の役割を担い、

江戸市民の飲み水としても利用されていた。

しかし、昭和30年代に枯渇し、現在は地下水を汲み上げている。

善福寺公園のパンフレットから)


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 (上の池)

 
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 (上の池の弁財天)


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 (遅の井の滝:現在は湧水は枯れてしまい地下水を組み上げて復元されたとのこと)

 

地形

今回、善福寺川巡り②の高低差を表す地図は以下の通りである。

ほとんどが、標高40mから50mのところを流れている。

湧水が台地を削って進んでいったのだろうか。

でも、その湧水も今は枯渇してしまったのは悲しい。

武蔵野台地に降った雨が染み込んで、湧き出していたのだろうが、

武蔵野台地全体が、舗装化されてしまったからなのだろうか。

 

都内に住む一人として、今自分が東京で生活していることが、

湧水の枯渇につながっていると考えると、とても辛くなってしまった。

 

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f:id:BullBull-Musao:20190907211155j:image(今回の訪問池の高低差を表す地図) 

 

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 (善福寺公園周辺の航空写真)

 

訪問日:2019年8月31日(土)

 

このWebページで使用している地図は、国土地理院地理空間情報ライブラリーからの地理院地図を加工したものであ。なお、以下の承認も受けている。

この地図は国土地理院長の承認を得て、同院発行の地理院タイル(数値地図2500(土地条件))、地理院タイル(数値地図5000(土地利用))及び地理院タイル(土地利用図)を複製したものである。(承認番号 令元情複、第197号)