今回は、三等三角点「水元」
中川と江戸川にはさまれたとこにある三角点です。
水元公園という、広い芝生や木々、それに大きな池。
三等三角点「水元」
三等三角点「水元」はどこにあるのでしょう。
電車で行くとしたら、千代田線の金町駅かつくばエクスプレスの八潮駅です。
両駅からはそこそこ距離もありますので、バス利用ですかね。
でも私は散策しながら、歩いて行きました。
手水舎も時代を感じさせ、なかなか素敵でした。
年末といことで、初詣の準備が行われていました。
ちょっと、水元公園を散策しました。
大きな池に架かる斜張橋。歩専橋です。
池と木々がとても綺麗でした。
さあ、目的の三角点です。
水元公園に沿って走る道路から、住宅街の方に向かっていく道路上にあるはず。
さあ、この道の民地との境界にあるはず、行こう。
ありました。南側のマンションとの敷地の境です。
保護石は無く、標石と表示杭だけ。
標石も上部だけしか見えない状況です。
でも、本当、ここは、江戸川と中川にはさまれたとこにあるんです。
三角点のすぐ近くにある民家の写真です。
農家だったのでしょう。
広い敷地と隣りには田畑がありました。
都市化が進む前は、このような光景が広がっていたのでしょうね。
江戸川はすごい
江戸川の水は、東京都のみならず、埼玉県・千葉県にも上水として使われていたんですね。
北区、板橋区、練馬区、中野区、杉並区、豊島区、台東区の一部に供給されているのですね。
出典：江戸川河川事務所「江戸川・中川・綾瀬川〜Watch the river~」
利根川の東遷
江戸川はどうやって出来たのでしょう。
徳川家康により事業が開始された、「荒川の西遷、利根川の東遷」として有名ですよね。
荒川については、以前、ちょっと書きましたが。
江戸時代以前の利根川は、現在の中川に入り込み、最後は隅田川に流れ込んでいたようです。
江戸川河川事務所「江戸川・中川・綾瀬川〜Watch the river~」に江戸川の成り立ちが説明されていました。
以下、そこからの抜粋です。
このようにして、現在の基本となる河川が形作られてきたのですね。
利根運河を作り、物質の運搬ルートしてもすごく機能したんですね。
このあたりについては、門井慶喜さんの「家康、江戸を建てる」などで題材にされています。
歴史好き、地図好き、城好き、石垣好きの方もぜひという本でしたよ。
これを、私なりに起伏図に時代時代の河川の姿を書き込んでみました。
たぶん、こうだったんじゃないかな変遷図です。
江戸の町づくりに際して、水害を避け、水運の整備のため、家康は「荒川の西遷、利根川の東遷」事業を行ったのでしょう。
今、私たちが当然と思っている川も、先人が作りあげたものをもとにしているんですね。
三等三角点「水元」
訪問日：2019年12月29日（日）
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