二等三角点 天保山(大阪編)

大阪で、ちょっと時間が空いたので天保山を訪問。

 

 

天保山

 

大阪メトロの中央線で「大阪港」で下車します。

徒歩で10分もかからずに、天保山公園がありました。

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公園の入り口からちょっと小山が見えます。

あの小山の上に三角点はあるのかな。

 

天保山跡」という石柱がありました。

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安治川が川の土砂の堆積により、廻船の航行に支障を来たす状況となってたとのこと。

天保2年(1831年)に、川の大浚いが行われたそうです。

その浚渫の時に出た土砂によりつくられたのが、小山になりました。

幕府は、目印山と命名しました。大阪湾の目印ということですかね。

が、大阪の市民は天保期に作られたことから「天保山」と呼ぶようになったそうです。

これが天保山の地名の由来とのことが書かれていました。

 

由来を理解したところで、小山に登ってみました。

あると思っていたところに無いのです。

国土地理院の基準点成果等閲覧サービスで三角点の位置を確認です。

あれ? 川沿い?

 

川沿いに行くと、ありそうな雰囲気が漂っている場所がありました。

でも、小山は?

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ありました!

でも、小山では無いですね(笑)

「日本一低い山」と自虐的な文字が。

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三角点は、手前にありました。

標石の上部だけが顔を出していました。

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天保山船場

 

三角点を写真に収めていると気になる建物が。

天保山船場

とりあえず行ってみましょう。

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どこに行くのかと言うと、ユニバーサル・スタジオ・ジャパンの近くの桜島です。

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川の対岸に行けるようです。

1時間に2本。

10分程待つことになるな、次の訪問先にちょっと遅れるかも。

でも、渡船!乗らない理由はどこにも無い。

「ちょっと遅れます」と電話入れればいいかと社会人的にはダメな発想。

 

待合室にいると作業着を着た方が。

スタッフだと思って聞いて見ると、渡船料金は無料!

対岸では直ぐに帰って来ることも教えていただきました。

でも、その方、利用者だったのです。

 

いよいよ乗船。

三角点のあたりが水上から見えます。

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上流には高層ビルも見えました。

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段々と三角点が遠ざかっていきます。

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 片道、5分もかからないくらいで着いちゃいます。

船の中はこんな感じです。

自転車での利用者が2人。

対岸からは、5人ほど乗ってきました。

皆さん、自転車での移動に使っているみたい。

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スタッフの方に乗ったまま戻ってもいいですかと確認。

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天保山ハーバー・ビレッジや観覧車が見えます。

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どこにある?

 

さて、さらに面白くない話しに行かせてもらいます。

 

ここは大阪梅田からもさほど遠くではありません。

淀川沿いではないんですよね。

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高低差地図で見てみると、標高低いことが一目瞭然!

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明治期の低湿地を見てみると、明治期とはだいぶ変わっていました。

現在より、川が多く入り込んでいるんですよね。

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お台場!?


船場で気になる紹介板を見つけました。

天保山台場跡!

ここにも幕末にお台場が造られていたんですね。

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星形のお台場だったのですね。

もう一度、明治期の低湿地を見てみましょう。

現在では、お台場の形は消えてますが、明治期の低湿地の地図では形が残っていました。

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こう言うのを見つけるとそれだけで嬉しくなります。

 

 

bullbull-musao.hatenablog.com

 

少しの時間の三角点訪問でしたが、その土地の歴史を感じることが出来ました。
いい時間を過ごせました。


最後まで読んでいただいた方、本当にありがとうございます。
これからも面白くはない記事をアップしていきたいと思います。

それでは、引き続きのコロナ禍の中ですが、お身体に気をつけてお過ごし下さい。

 

訪問日:2020年7月7日(火)

 

このWebページで使用している地図は、国土地理院地理空間情報ライブラリーからの地理院地図を加工したものである。なお、以下の承認も受けている。

この地図は国土地理院長の承認を得て、同院発行の地理院タイル(数値地図2500(土地条件))、地理院タイル(数値地図5000(土地利用))及び地理院タイル(土地利用図)を複製したものである。(承認番号 令元情複、第197号)