門井慶喜『地中の星』読了

門井慶喜さんの著作、『地中の星』を読みました。

今の日本初、東洋初の地下鉄に取り組むお話しです。

小説ですので、勿論、実話に基づいたフィクションです。

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余談ですが、この表紙の絵、すごくモダンで素敵だと思いませんか?!

 

門井慶喜さんはこれまで江戸や東京の街をつくる人々を作品にして来ました。

『家康、江戸を建てる』

『東京、はじまる』

という作品です。どれも良かったです。

これらの作品は実話がまるで実際に自分の目の前で起きているように感じられます。

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繰り返しますが、実話を元にしたフィクションです。

でも、これらの小説の題材になった人がいて、現在の東京の街が出来ているということです。

いえ、違いますね。

これらの小説以外のすべての先人が今の東京の街をつくってきているのでしょう。

今の東京の街は、過去に生きたすべての人の活動が地層のように重なって出来ているのだと思います。

 

その意味では、今を生きているすべての人も今の東京をつくってきたと思います。

先日は、小田急さんがやっている下北沢駅の線路跡の開発を見て来ました。

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不動産開発では無くても、今を生きる私たちも、今の東京、将来の東京をつくっているのですね。

 

2021年10月17日(日)

 

地中の星

地中の星

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