「光る君へ」、最終回でした。
今年も終わりですね。
さて、今年読んだ本を思い返してみました。
どれが一番心を揺さぶられたかな。
思いつくのは次の3作。
ちなみに今年の新作では無いですよ。
私が今年読んだ作品です。
まずは白石一文さんの『プラスチックの祈り』ですね。
全く先が読めないストーリーでした。
これまでの白石一文さんとは違うように感じました。
白石一文さんの初期作品から読んできましたけど。
読後、数日次の本にいけなかったです。
2作目は、塩田武士さんの『雪の香り』ですね。
塩田武士さんの作品は以前に『罪の声』を読んで終わりになっていました。
それが『騙し絵の牙』を読んでなかなかいいねと思い、
初期作品から読んでみようと。
『盤上のアルファ』、『女神のタクト』、『ともにがんばりましょう』、『崩壊』、『盤上に散る』と読み進んで『雪の香り』に辿り着きました。
同じ作家さんを読み続けたから巡り会えた作品です。
レビューからはとても、とてもとても出会えなかったでしょう。
これも読後は次の本になかなか移れなかったです。
大学生から社会人になる主人公の恋の物語です。
京都を舞台に傍目には我が儘な女性に振り回される主人公。
若い頃の感覚が相当の年配者の私に思い返されました。
女性読者からは支持されないヒロイン、作品かも知れません。
京都の地図を見ながら読み進めました。
そうだ、京都行かなければ。
最後は、更科功さんの『残酷な進化論:なぜ私たちは「不完全」なのか』です。
これは図書館で偶然見つけました。
筆者も知りませんでした。
私たち人間は地球上に君臨?している。
だから、進化した形の究極が人間だと思い込んでいるようです。
私も無意識のうちにそう思っていました。
でもパーツの一つひとつを見るとそうではないことが書かれていました。
目から鱗、とはこのことです。
それと「一夫一婦制」は人間が成熟した社会をつくったことから生まれた形かというと、
やめときますね。
これもなるほどと思うほど、心を揺さぶられました。
私は時間があると本を読んでいますが、
大きな心の揺さぶりを受けた本があると暫く次の本に行けなくなります。
読後の心持ちが放心状態のようにさせてしまうのですかね。
さて、来年も本とのめぐり逢いを求めて、書店や図書館を彷徨こうかな。