走水第一トンネル、走水第二トンネル【横須賀トンネル探訪】

都内ではトンネルをくぐるってないですね。

首都高など以外で思いつくのは、千駄ヶ谷愛宕山くらい。

都内も台地と谷戸の街ですけど。

三浦半島は山と谷でできています。

移住して気付いたのは、本当に多くのトンネルがあって、

生活に密着しているということ。

 

ということで、横須賀 トンネル探訪をやってみました。

第1回は、

走水第一トンネル

走水第二トンネル

 

どこにあるかと言うと、ここです。

三浦半島東京湾側です。

三浦半島

拡大しますね。

京急線馬堀海岸駅が最寄り駅になります。

そうです、防衛大学校のそばになります。

馬堀海岸周辺

さらに拡大すると。

走水第一・第二トンネル付近

まずは走水第二トンネルへ。

走水第二隧道

走水第二隧道

トンネルの脇の説明版には、以下のとおり書かれていました。

走水隧道

このトンネルの前身は導水隧道で、明治9年横須賀造船所(後の横須賀海軍工廠)に、走水の湧き水を送る土管を敷設するために掘られた。当時は、およそ幅が一米、高さー・五米、長さ三二〇米の素掘で、途中海側に明りたりの気窓がついだ一本のものであった。

その後、東京湾要塞として走水・観音崎地区の重要性が高まり、車馬による交通路を確保するため、軍によって明治十六年、およそ現在の規模に拡張された。こちら側を「走水第二隧道」、馬堀側が「走水第一隧道」と呼ばれ、入り口アーチの煉瓦積の古色に、当時の面影を残している。

平成三年十二月 横須賀市、大津地域文化振興懇話会

 

第二トンネルから観音崎方向400m先には、明治35年完成のレンガ造貯水施設が残っています。 

反対側に出るとこうなります。

走水第二隧道

最初は手掘りとのことですが、アーチには煉瓦(レンガ)が積まれていました。

走水第二隧道

最初は一本のトンネルで途中に明かり取りの窓があったとのこと。

そこが第一と第二トンネルの間のところかな。

直ぐに走水第一トンネル。

走水第一隧道

走水第一隧道

横須賀造船所側(馬堀海岸駅方面)にでると、こうなります。

走水第一隧道

第一トンネルも煉瓦のアーチです。

走水第一隧道

 

元々は海沿いにあったのが、海岸が埋め立てられ、

観音崎を巡る県道209号線が整備されました。

重要な車道としての役目は終わったのかな。

でも、今も自動車が通っていて、生活に根付いているようです。

 

1960年代までは波打ち際となっています。

1960年代の航空写真

色別標高図はこうなります。

色別標高図

2025年3月訪問

【トンネルデータ】

1 走水第一隧道

  横須賀市馬堀町4丁目

  延長:91m

  幅:5.0m、有効高さ:⒊2m

 

2 走水第二隧道

  横須賀市馬堀町4丁目・走水1丁目

  延長:229m

  幅:4.4m、有効高さ:3.0m

 

※トンネルデータは、国土交通省 全国道路施設点検データベース〜損傷マップ〜より作成

※地図は地理院タイル(標高タイル(基盤地図情報数値標高モデル))を加工して作成

 


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