老いてきたのか時代小説を読む割合が増えています。
多くの作家さんの中で青山文平さんの作品を、昨年くらいから読み続けています。
「青山文平」で検索して届いた本を見てびっくり。
影山雄作?
私は間違えて注文してしまったのかな?
「まあいいや」と思いつつ読み進んでいると、「昔読んだような」とあやふやな感じが。
さらに読み進むと「確かに読んだ」という確信に変わりました。
それとともに「強く響いた」という漠然とした記憶も。
影山雄作さんという作家さんは、青山文平さんと同一人物だったのです。
この『俺たちの水晶宮』で、
1992年に中央公論新人賞を影山雄作さんの名前で受賞しています。
思うにその頃に読んだのでしょう。
でもその後、影山雄作さんの作品は世に出なかったのです。
書店でつい手に取ってしまう作家さんから、影山雄作という名前が消えていったのでしょう。
影山雄作さんと青山文平さんが同一人物とは思いもしなかったです。
それもそうでしょう、『俺たちの水晶宮』は純文学ですよ。
青山文平=時代小説の私の脳内認識からは想像できなかったです。
ストーリーはここでは書きません。
再び会えた名作に感謝です。
こういう再会もあるんですね。
これも良かったです。
2025年4月2日