薬丸岳さんの「天使のナイフ」、これは凄い!

 年末年始の読書用に、本をまとめ買いしました。
その中の1冊、薬丸岳さんの「天使のナイフ」。
これは本当に凄い作品ですね。
有名な20年近く前に話題になった小説のようですが、私は知りませんでした。
2日前に一気読み。
そして今日、再読しました。
 
 
一つは、サスペンスと言っていいストーリーの展開です。
予想もしない展開です。
ちゃんと伏線はあるのですが、それが上手く埋め込まれています。
再読するとこれもまた楽しいですよね。
 
二つ目が、題材の深さです。
少年犯罪の加害者の処遇の問題や少年犯罪の被害者の視点というか解けない課題を題材にしています。
でも、難しい社会問題でありながら、すいすいとページをめくっていけます。
「更生」とは何か?
答えは出ないですよね。
考えさせれます。
 
最初の何ページかは、薬丸岳さんの文章の書き方に慣れがなくて、没頭するまで時間が少しかかりました。
でも途中からは読むのではなく、頭に映像が出てくるようないつもの私の状態となりました。
私の読書、ここ数年間でも屈指の作品ですね。
薬丸岳さんを読み漁ってしまいそうです。
 
この本に出会えてよかったです。
この作品を読む時は、甘いデニッシュとコーヒーをテーブルにおいてくださいね。