今日の時点では『雪の香り』(塩田武士)ですね

今週のお題「名作」

先週読み終えて、まだ、ぼ〜っとしている感じです。

週に2〜3冊ほど読んでいるのですが、心を騒つかされた作品を読むとちょっと次の作品を読み気が出てこないのです。

その作品とは、塩田武士さんの『雪の香り』です。

『罪の声』は以前読んだことがあったのですが、BookOffで見つけた作品を読んで、しばらくは塩田作品を読んでみようと思いました。

デビューの頃の、『盤上のアルファ』から読み始めて、『女神のタクト』、『崩壊』などと読み進めて8作目が『雪の香り』。

ミステリー作品ではなく、恋愛小説です。

 

ヒロインの雪乃に嫌悪感を抱く読者もきっといるでしょう。

でも私は雪乃に心を奪われてしまいました。

そう、主人公と同じですね(笑)

川端康成の『古都』とまではいかなくても、舞台となった京都の町の魅力も至るところに描かれていました。

google国土地理院の地図を横に見ながら読み進めました。

聖地巡礼ではないですが、二人がいた場所に行って、

二人が過ごした空間に身を置きたくなりました。

「そうだ、今度の休みに京都に行こう。」

 

残念なのが、校閲が徹底されなかったのか、ちょっと矛盾するところがあります。

また、過去と現在が月毎に交互に展開されることから、小説を映像で読んでいた自分が文字で読む自分に戻されてしまうことがありました。

そういう点を差し引いても、

私の中では塩田作品の中で最も心を騒つかさせられた作品です。

 

ということで今週のお題「名作」として、小説の『雪の香り』の感想でした。

ちなみに、私の母の名前は、「ゆきの」です。