2019年10月6日に掲載した記事です。
2020年がコロナ禍により、外出を控える日々が来るなど想像もしていなっかです。
今回は、あまりにも有名な愛宕山の三角点です。
愛宕山
愛宕山の位置関係を見てみよう。
最寄り駅は、地下鉄の虎ノ門駅か神谷町である。
JR線では、新橋駅からでも徒歩で10分程度である。
本当に東京の中心にある。
桜田門外の変を起こした浪士19人がここ愛宕山に朝集まってから桜田門に向かったというのは有名な話しである。
愛宕山の東側(新橋駅側)を南北に走る道は、日比谷公園の西側の道路でもある。
愛宕山の西側を南北に走る通りは桜田通りで、北に向かうと桜田門となる。
下の写真は現在の航空写真である。
虎ノ門ヒルズの直ぐ南で、周辺は多くのビルが林立していることがわかる。
三等三角点 「愛宕山」
三等三角点「愛宕山」は、山頂の池の手前にある。
三角点の表示杭が何と石である。
その下に三角点はある。
標高は、25.66m。
この三角点は2代目ということで、最初の三角点は、今は池の中にあるらしい。
日本で最初に設置された三角点の一つであるらしい。
池の中に今も残っているらしく、懸命に池の中を探してみた。
残念ながら、それらしいものは見つけられなかった。
三角点を向いて後ろに石碑がある。
その石碑の台座の根元に几号水準点が刻まれている。
「不」のマークではなく、「T」の形である。
出世の階段
愛宕山の標高は、三角点のデータからすると、25m程度である。
愛宕山の下が5mに満たない標高から20m以上の高低差がある。
有名な出世の階段。
急な傾斜が一気に頂上部まで続いている。
(階段下の赤鳥居)
階段の下から見上げると、昔、馬でここを駆け上がったという話しが凄いことであることが実感できる。
まさしく、出世の階段である。
階段を登りきったところから、下を見下ろす。
ビルの5・6階くらいに相当するくらいである。
階段の傾斜角度を調べてみた。
45度までは無いと思ったが、35度であった。
体感ではこれ以上ありそうな感じであるが。
愛宕山の下には、東西にトンネルが抜けている。
神谷町側から見るトンネルである。
こちらのトンネルの左手からも山頂に行くことができる。
日比谷入江と江戸前島
徳川家康が江戸に入府したときは、寒村であったというのも有名な話しである。
今の日比谷、丸の内まで入江が入り混んでいたとのことである。
ということで、1m刻みでの高低差が分かる地図を作ってみた。
もちろん、家康が入府した頃の高低差の地図は作れない。
溝を掘り、水を抜き、駿河台の土で土地を生み出していった家康。
でも、その名残りは見つけられないかと思った。
結果、愛宕山の東から日比谷、丸の内、そして日本橋川あたりまで標高の低い部分が見えてきた。
山手線の東側、銀座あたりが少し高くなっている。
ちょうど日本橋あたりから銀座、新橋駅の東口まで若干、高くなっている。
昔の名残りか偶然かは分からない。
色々な書籍で出ている、日比谷入江と江戸前島の位置を私なりに地図に書き込んでみた。
私は専門家ではなく、基礎資料も有していない。
しかし、私なりの日比谷入江と江戸前島が出来上がった。
これこそ、素人の勝手気ままな自己満足である。
三等三角点「愛宕山」
訪問日:2019年9月30日(月)
このWebページで使用している地図は、国土地理院の地理空間情報ライブラリーからの地理院地図を加工したものであ。なお、以下の承認も受けている。
この地図は国土地理院長の承認を得て、同院発行の地理院タイル(数値地図2500(土地条件))、地理院タイル(数値地図5000(土地利用))及び地理院タイル(土地利用図)を複製したものである。(承認番号 令元情複、第197号)