東京23区に4箇所しかない電子基準点。
その一つ、「練馬A」が今回。
23区内は意外と起伏がある。
日常生活をしていて感じる。
その中で、練馬区は意外と平坦な土地である。
練馬区の中央は西武池袋線が走っており、北側は東武東上線、南側は西武新宿線。
石神井川が台地を削ったというか比較的低い土地を流れている。
が、それ以外は平坦な台地というのが練馬区である。
現在、光が丘公園などがあるエリアは、昭和の時代に開発された。
それ以前は、グラントハイツという、アメリカ軍が使用していた。
戦時中、飛行場として使われていた軍の施設をアメリカ軍が接収し、使用していたのである。
現在の地図でも、南北に走る街路が見られる。
これが、滑走路の痕跡とのことのようである。
滑走路が作れる、平坦なエリアであることを物語っている。
舌状台地という言葉をよく使っている。
何それ?!と思う方もいるかも知れない。
字の通り、舌の形をした台地である。
23区区内には多くのこの舌状台地がある。
特に文京区や港区など多く見られる。
ただ、電車や車を利用する日常の生活の中では感じることはなかなかない。
そこで、川に関心を持っていただきたい。
荒川、隅田川だけでなく、石神井川、善福寺川、妙法寺川、桃園川(暗渠になっていてちょっと、、)、神田川、目黒川、渋谷川、呑川など、、、
自然の原理として、水は低いところに流れようとする。
つまり、川が谷地である。当然のことであるが。
川を意識することで、土地の起伏や台地の存在に気付くことができる。
練馬区においては、北から、白子川、石神井川、妙法寺川が東西に流れている。
三つの一段低いところとその上段の台地で形成されていることとなる。
さて、今回は、電子基準点「練馬A」。
この電子基準点に行くのは少々難しい。
が、都営地下鉄大江戸線の練馬春日町駅からが迷わずに行きやすい。
環八通りの本線は地下を走っているので、本当に環八通りなのかと不安になるかも。
高層マンション(サミットストア)を後ろにして、環八通り(地上の歩道)を赤羽方面(北東方向)に向かう。
7・8分、600mほど歩くとディ・サービス施設があり、そこを左の道に入っていく。
そこから、ひたすら直進すること、6分ほど約500m歩くと、右手の畑の先に電子基準点のステンレス・ピラーが見える。
畑を横切って行くことは出来ない。
そのまま直進する。
そして、最初の四角を右手に曲がり、さらに次の三叉路を右に曲がって進むと、右手に「春日町しゃらのき児童遊園」が現れる。
この児童遊園の敷地の端に電子基準点がある。
戸建て住宅と畑に挟まれた小さな公園の中にあり、電子基準点の立地としては申し分ない。
この地域も高齢化が進んでいるのか、公園に子供の姿は見えない。
高齢者がリハビリとしての散歩をしていた。
これで、東京23区の4か所の電子基準点制覇といことで。
このWebページで使用している地図は、国土地理院の地理空間情報ライブラリーからの地理院地図を加工したものであ。なお、以下の承認も受けている。
この地図は国土地理院長の承認を得て、同院発行の地理院タイル(数値地図2500(土地条件))、地理院タイル(数値地図5000(土地利用))及び地理院タイル(土地利用図)を複製したものである。(承認番号 令元情複、第197号)