今回は、二等三角点「花又」。
足立区ほど平坦な区は無い。
坂が無い。
坂があるとしたら、川を渡る橋を通るための上り下りだけである。
国土地理院の地理空間情報ライブラリーからの地理院地図を加工。なお、以下の承認も受けている。
平坦ということは、水の流れがゆっくりということ。
山からの水を集めて、勢いよく川の水が流れている姿は想像出来ない。
二等三角点「花又」は、足立区の花畑小学校の敷地の中にある。
この花畑小学校は、綾瀬川のすぐ近くにある。
綾瀬川に架かる橋を登り下りする坂?の手前にある。
国が一級河川の水質検査を毎年実施している。
綾瀬川は、1980年から15年間連続してワースト1の「汚い」川だった。
(なお、国土交通省は、2011年度頃からBOD値による河川の水質判断だけでなく、多様な判断データから河川のランク分けを行い、水質の悪い川ランキング的なものは作っていない。詳しくは、国土交通省のHPで。)
その方法は、何と、新しく造る地下鉄の空間を利用するものだった。
埼玉高速鉄道が走るトンネルの下部を使うのである。
「赤羽岩渕駅」から荒川の下を通り(鉄道で唯一荒川をトンネルで横断して)、「川口元郷駅」に行く。
荒川から取水した水(3㎥/s)を川口元郷駅から線路の下に設けた導水管で終点の「浦和美園駅」の先で、綾瀬川に放流する。
途中、2つの川にも分流している。
水量を増やして、綾瀬川を浄化しようという策である。
水は再び荒川に流れつくのだが、浄化という仕事を一つこなすこととなる。
実際、効果はあるみたいで、水質(BOD値)は非常に良くなっている。様々な取組みの結果かな。
埼玉高速鉄道のHP資料
綾瀬川の水質が悪い時代、嫌な臭いも小学校まで漂ってきていたのかも知れない。
私が訪問したときは、特に臭いとは思うこと無く、気持ちよく、観察することができた。
(写真右上の高速道路の下が綾瀬川)
小学校の正門を入った右手にあり、時計塔と一緒に円形の花壇の中にある。
花壇の花がちょうど咲きほこっていた。
石柱を守るための保全としてのエリアが作られ、その後、そこに花が植えられてのではないかと想像を膨らませた。
花壇の中にある三角点を見ると、小学生たちに大切にされているんだろうと感じた。
祝日で、校庭にも、道路にも人はいない。ゆっくりと撮影が出来た。
道路から撮影することが可能である。
二等三角点 「花又」
(足立区南花畑3丁目22 花畑小学校 敷地内)
訪問日:2019/05/03(金)祝日