成城学園にある、二等三角点「喜多見」

 今回は、二等三角点「喜多見」

 

23区内には二等三角点が8箇所ある。

しかし、「中野」は亡失。実際行ってみても無かった。

「田端」は処置保留と機能しているかは別として、あった。

ということは、実質6箇所といこと。(「田端」を含むと7箇所)

 

 

 

三角点を目指して、成城学園前駅スタート

 

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小田急線の成城学園前駅から南に徒歩で10分ほど。

砧中学校のグランドの南側、林の中にある。

 

今回は、2回目の訪問。

前回は休日の訪問ということで、敷地管理者が不在。

 

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いよいよ、中学校の校内へ!

 

今回は、校内に入る前にインターホンで目的を告げ、受付へ。

三角点が校内にあるということ、写真を撮りたい旨をお願いする。

 

「三角点?  何ですか?  そういうのありましたか?」

と存在自体をご存知無かったが、親切にも多忙な中、先生が時間を取ってくれた。

「生徒が写真に入り込まないようにしますから」

と恐縮。

 

林の中の少し盛り上がったあたりに三角点がある。

 

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同行いただき、目当ての場所に。 

  

国土地理院の基準点成果等閲覧サービスの地図で場所はしっかりとわかっている。

 

「古墳があった場所だとは聞いていたんですけどね」

と先生。

  

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「ありました、ありました!!」

 

でも、標石のみ。保護の玉石はない。

 しかも、埋もれて、標石の本の上部しか地上に出てない。


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二等三角点であることをしっかり確認。

(次回からはメジャーは必需品であることを認識。)


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 写っている手は、同行いただいた先生の手。

 

先生が、私と一緒に、土を少し掘り、写真に「二」の文字が写るように草を抑える。

個人の趣味に嫌な顔一つせずに。

本当、感謝!

 

23区内の二等三角点で残すは、「赤羽」のみ。

 

  

成城学園前駅って言う駅名って!?

 

ところで、最寄り駅は成城学園前駅

名前の通り、成城学園にちなんでとのこと。

 

小田急線の開業は、意外というか、比較的新しい。

 

日本の鉄道は、明治4年(1972年)の新橋・横浜間の開業に初まる。

官営鉄道により、東海道をはじめ、大阪などの大都市に広がっていく。 

 

私鉄はどういう風に広がっていった?

私鉄のはじまりはというと、

①都市と都市をつなぐ

②大都市圏内または近郊の駅と駅とを結ぶ

  (電気軌道いわゆる市電みたいな感じ)

③貨物を運ぶことが中心

の3種類に分類できるのではないかと思う。(あくまでも私見


①の例でいうと、大阪と堺を結ぶ南海、大阪と神戸を結ぶ阪神など。

    関西においてスタートする。

③の例でいうと北関東からの物資輸送を担った東武など、

この二つの分類の鉄道は明治の中頃に開業するなど早くに起きている。

 

東京近郊における私鉄の発展

 

関東においての私鉄は、大正に入ってから展開が進んでいく。

そして、展開も大規模な住宅開発とのセットでの鉄道事業が行われる。

現在の東急電鉄が行った目黒蒲田線沿線の開発だけでなく、東京近郊での開発が行われた。

東京の発展、人の流入だけでなく、大正12年(1923年)の関東大地震も近郊エリアの人口流入を後押しした。

 

ロンドンの無秩序な都市開発から、健全な街づくりへの取組みがはじまった。

エベネザー・ハワードは「ガーデンシティ」をして提言し、具現化にも取り組んだ。

 

これを田園都市として日本に導入しようとした。

 

東京の私鉄は、大学の誘致、観光地開発などにも力を注ぐ。

鉄道利用客の掘り起こしのために。


さて、小田急電鉄は?

新宿・小田原間の開業は遅れること1927年である。昭和2年である。

 

小田急電鉄も同様で、向ヶ丘遊園を開園。

(座間遊園地というのも計画されたらしい。)

また、林間都市構想という大規模住宅開発にも取り組んでいた。

その名残りが、東林間とか中央林間という駅名。

 

学校や遊園地を冠した駅。

街づくりの名残りの駅名。

 

 

駅名もまた、歴史の痕跡である。

 

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昭和初期の駅名と現在の駅名(同時に存在しない場合もあります)

 

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昭和初期の駅名と現在の駅名(同時に存在しない場合もあります)

 

このWebページで使用している地図は、国土地理院地理空間情報ライブラリーからの地理院地図を加工したものであ。なお、以下の承認も受けている。 

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二等三角点 「喜多見」

東京都世田谷区成城1丁目10付近  区立砧中学校 敷地内

訪問日:2019.06.21

どくしゃ