今回は千歳船橋駅の近くにある稲荷森神社の境内にある三角点を訪問しました。。
商店街が残る千歳船橋駅
千歳船橋駅は、小田急線で新宿から20分のところにある駅です。
下北沢駅からも10分足らずで行ける意外と都心からの近さ。
そんな千歳船橋駅。都心からの近さの割には、人間味のある街のように思えました。
千歳船橋駅の南口は、昔ながらの商店街が残っています。
都内には多くの商店街が残っています。
でも、それは2つに分かれると思います。
一つは、シャッター商店街。もう一つは、そこそこの活気のある商店街。
でも、活気のある商店街もその多くはチェーン店が出店しているように感じます。
人通りも多くて、活気のある商店街でも、よく見ると、どこにもあるようなお店ばかり。
何んだと思うけど、でも、それって、商店街を利用している私たちが求めているから、そういう商店街になってしまうのでは無いでしょうか。
勝手ですよね、「面白い店がない」なんて言いながら、自分が使って無いから消えていってしまう。
その中で、千歳船橋駅は何か郷愁を感じる商店街でした。
駅は、高架線で新しい。
でも一歩、商店街に入ると何かちょっと違うように思えました。
一つは、商店街の道がそんなに広く無いんですよね。
そんな商店街の中に花屋さんがありました。
色鮮やかな沢山の花がいっぱい。
やっぱり、商店街に花屋さんがあるといいなと思いながら。
写真撮ってもいいですか、と聞いてみると、いいよって。
地元で何十年も花屋さんをやっているとのこと。
商店街の変遷と一緒に生きている、お父さんの商店街への愛着、思いを聞けました。
道路を広げてしまうとお店には営業は厳しいとのこと。
そう言えば、適度に狭い道は、店と店の距離が近い。
お店の人と前を通る人の近さを創るのかも。
あと、お聞きしたのは、地元の スーパーマーケットが一度閉店したとのこと。
でも、その後に、別の(チェーン店ですけど)スーパーマーケットが出店してくれたこともよかったとお聞きしました。
長く、花屋さんが続いて、商店街に彩りをつくってくれるいいなと思いながら、お礼を言って後にしました。
稲荷森神社
商店街のすぐ近く、駅からもすぐのところに稲荷森神社はありました。
立派な鳥居の先が、境内に。当たり前ですね。
鳥居に覆いかぶさるように、これも大きな木。
神社って、古くからあって、木々たちも樹齢を重ねるんだなと当たり前のことを思ってしまいました。
境内の中に入ると、またも大木が。
御神木みたい。本当に大きくて素敵な木でした。
そして、中央に拝殿。
とりあえず、手水舎で手と口を清めて、今、ここにいることに感謝して、二拝ニ拍手一拝。
もちろん、わずかながらも賽銭入れてますよ。
三等三角点「横根」
それでは、そろそろ、三角点を探さねば。
手水舎の反対側にあるはずだけど。
ありました。この、こんもりとした、植栽の脇に。
写真でいうと中央のしたあたり。ちょうど、植栽の外周部あたりです。
ちなみにこの植栽の中には、庚申塔なるものもありました。
すごく、時代を感じさせるものです。
右側には「東 青山道」と書いてありました。
左側には、「世田谷村 世話人◯◯」と書いてありました。世田谷が村だった頃に作られたものですね。
さらに奥には、これも年代ものの何かが。
そして、三角点はと言うと、植栽帯のギリギリのところに。
表示杭も保護石も無く、もう少し、三角点にも優しくして欲しいなと思いました。
標高は、43.03mです。
この周辺の発展の様子
小田急線が開業したのは、昭和2年(1927年)です。
東京の私鉄としては意外と遅かったのですね。
でも、現在の蒲田区、目黒区、杉並区と同様に、小田急線沿線も開業後、都市化が進むことになります。
新宿にあった、成城学園が小田急線の開通の1年前に移転し、駅名も成城学園前駅となったわけです。
同様に、玉川学園も昭和4年(1929年)に、駅舎と土地を寄付して、玉川学園駅として開業しました。
小田急線について以前書いたブログも貼り付けておきました。
学校の移転と郊外住宅地の開発で、都市化が進んでいきました。
以下の航空写真を見てください。
時代とともに都市化が進んでいるのがわかります。
でも、1970年代には、開発する土地も無く、ほぼ都市化は終了することになるわけです。
以前は、緑豊かな田園地帯が、一気に都市化が進んだいったわけです。
ちなみに小田急線の起伏は
ちなみに小田急線は、現在は途中からほとんどが高架になってます。
でも、意外と起伏のあるところを走っています。
それを図にして見ました。
標高をデフォルメしてますけど。
グラフ化したのは、下の地図の部分です。
明治期の低湿地の状況
ちなみに、千歳船橋駅周辺の明治期の低湿地の地図も載せておきます。
参考になれば。
三等三角点 「横根」
世田谷区上北沢4丁目 稲荷森神社の境内
訪問日:2019年10月27日(日)
このWebページで使用している地図は、国土地理院の地理空間情報ライブラリーからの地理院地図を加工したものであ。なお、以下の承認も受けている。
この地図は国土地理院長の承認を得て、同院発行の地理院タイル(数値地図2500(土地条件))、地理院タイル(数値地図5000(土地利用))及び地理院タイル(土地利用図)を複製したものである。(承認番号 令元情複、第197号)
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