世田谷の野毛公園にある三等三角点「野毛」

 

三等三角点 「野毛」

 

世田谷の第三京浜への入り口、環八沿いに玉川野毛町公園がある。

玉川野毛町公園には、テニスコート、野球場、フットサルコートなどがある充実した公園である。

野球場の脇に三等三角点「野毛」はある。

 

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標高は、35.38m。

国分寺崖線下の多摩川辺りの標高が10m前後であるから、見晴らしはいい場所となる。

 

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台地の上にある公園のなか、ちょっとだけ盛り土?した植栽の中にある。

コンクリートで固められた保護石を従えた、立派な三角点である。

 

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この玉川野毛町公園には、前方後円墳「野毛大塚古墳」もある。

多摩川沿いの古墳については、いつか書きたいところである。

 

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古代の人もこの高台を死後の住処として選んだのだろうか。

公園から多摩川に向かって少し歩くと、景色が開ける。

 

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多摩川を超え、武蔵小杉のタワーマンション群を見ることができる。

 

 

等々力渓谷

 

近くに等々力渓谷がある。

都会の中にこのような渓谷があるのは、ただ驚きである。

 

真夏の夕方、汗だくになって、三角点まで行き、そのあとに等々力渓谷を訪れた。

涼しい風と緑がとても心地よい。

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 途中には環八が跨っている。

 

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谷沢川と九品仏川の戦いの名残り

 

前回の用賀でも書いたが、今回は絵で「谷頭浸食(こくとうしんしょく)」を説明したい。

 

等々力渓谷を流れる谷沢川は、元々は、湧き水など水源としていた、小さな川だった。

渓谷となるように、川底を削るとともに、川の最上流が少しずつ削られ、伸びていく。

崖線を流れていることから、急な流れが起きたのだろう。

 

浸食は進み、大昔の九品寺川にぶつかった。

用賀あたりから上野毛を流れて来た水は、これにより、等々力渓谷を流れることとなる。

そして、九品寺川は、水を断たれた。

 

これをイメージで描くと以下のとおり。

出典根拠はない。あくまでも私の想像である。

 

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地形や川、それは今私たちが何気なく見ている姿は、永遠ではないのである。

 

三等三角点 「野毛」

世田谷区野毛1丁目25 玉川野毛町公園 敷地内

訪問日:2019年8月5日(月)

 

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