湾岸沿いを、快晴のもとのライドは爽快でしたよ。
位置関係は
今回訪問した三等三角点は、
標高 ー2.63m
堀江 江戸川区南葛西6丁目12 南葛西中学校 南側敷地
標高 1.80m
標高 ー0.30m
この3ヶ所の位置関係は以下のとおり。
標高が2ヶ所が水面下です。
高低差を示す図で表すとこんなようになります
昭和期の高度成長期の地盤低下の結果ですかね。
三等三角点「砂村」
三等三角点「砂村」は、江東区の東京メトロ東西線の南砂駅の近くにあります。
現在の江東区は、江戸時代から埋め立てで広がって出来た街ですよね。
砂村という名称は、昔の地名らしいです。
1659年に、砂村新左衛門一族が開発したことに由来しているとのこと。
現在の江東区南砂1丁目から8丁目にあたるようです。
同様に幾つか、開発者の名前に因んだ地名を列記します。
地名 開発者 年代 現在の町丁
深川 深川八郎右衛門 1573年〜 森下、常盤、新大橋、猿江、住吉
平方 大坂枚方の人 1596年〜 平方村→大島5〜8丁目
八右衛門新田 八右衛門 1624年〜 北砂1丁目、2丁目
荻新田 大坂の荻氏 1644年〜 東砂1丁目、2丁目
八郎右衛門新田 深川八郎右衛門 1658年〜 東砂4〜8丁目
毛利新田 麹町の毛利某 1716年〜 毛利
(「江東区のあゆみ ー江戸から平成ー 」(江東区政策経営部広報公聴課)より)
その三等三角点「砂村」にとりあえず行ってみました。
とりあえずと言ったのは、確認出来ないことが事前にわかっていたからです。
国土地理院の基準点成果等閲覧サービスには、「埋没」となっていたからです。
標高が、ー2.63mと水面下。
ただ、周辺も水面下。一縷の希みはありましたけど。
結果は見つけられませんでした。
神社の手前の交番と保育園との間あたり。
表示杭も見つけることが出来ませんでした。
たぶん、この辺りなのですが。
神社は、富賀岡八幡という神社です。
富岡八幡宮と言えば、伊能忠敬像もある、三角点「富岡八幡宮」もあります。
富賀岡八幡の前の道路上に一等水準点がありました。
三角点の代わりにパシャリ。
参考に江東区について少し。
昭和7年(1932年)の東京市の拡大時に、城東区が生まれ、東京市に編入されました。
亀戸町、大島町そして砂町が合併してできたのが城東区だったのです。
ちなみに、城東区は深川区と合併して江東区が昭和22年(1947年)が生まれました。
三等三角点「堀江」
三等三角点「堀江」は、JR京葉線の葛西臨海公園駅のちょっと北側にあります。
簡単に言うと、有名な葛西臨海公園の陸地側。
荒川を渡る橋の上で東京湾の方の写真を一枚。
さて、目的の三角点は南葛西中学校の南側敷地にあります。
道路と接しているので学校の許可を受けなくても道路上から確認することが出来ます。
期待通り、道路から確認でき、しかも、表示杭、保護石、標石のパーフェクト。
三等三角点ということで、少し標石の太さが可愛いのですが。
でも、自然の石の保護石とか、素敵な三角点でした。
三等三角点 「船堀」
さて、今回の最後は三等三角点「船堀」。
堀江から、環状七号を北に走って行きます。
途中、新川を渡ります。
新川は、中川とクロスして小名木川に昔は繋がっていました。
千葉方面からの水運の大きな役割りを担っていたのですね。
でも、二之江という地名があったとは驚きでした。
もしかして、一之江、二之江、三之江、、とあったんではと。
千葉には、開墾の名残りで、初富、二和、三咲、、、と続く地名があるように。
色々調べてみましたが、一之江と二之江しか確認できませんでした。
近くに春江という地名がありますが、関係の有無はわかりません。
どなたか、詳しい方教えてください。
それは置いておいて、三等三角点「船堀」は、二之江中学校の南側敷地にあります。
ここも道路から確認することが出来ました。
この三角点も、標石、表示杭、そして、自然の石を使った保護石でできていました。
本当にこのセットがいいんですよね。
地名にも歴史が反映されていることを改めて認識しました。
土地には、各時代の歴史が重層しています。
新しく埋め立てで出来た土地も同じなんですね。
三等三角点 「砂村」 江東区南砂7丁目14付近 本八幡交番裏
標高 ー2.63m
三等三角点 「堀江」 江戸川区南葛西6丁目12 南葛西中学校 南側敷地
標高 1.80m
三等三角点 「船堀」 江戸川区春江町5丁目 二之江中学校 南側敷地
標高 ー0.30m
訪問日:2019年11月3日(日)
このWebページで使用している地図は、国土地理院の地理空間情報ライブラリーからの地理院地図を加工したものであ。なお、以下の承認も受けている。
この地図は国土地理院長の承認を得て、同院発行の地理院タイル(数値地図2500(土地条件))、地理院タイル(数値地図5000(土地利用))及び地理院タイル(土地利用図)を複製したものである。(承認番号 令元情複、第197号)
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